機械工学科FD記録〔教育改善〕平成15年度前期授業

学生アンケ−トに基づく教育改善および意見等について下記の項目に記入して下さい。

授業科目〔工業熱力学I&演習〕,教員名〔冨田 栄二〕,記入年月日〔2003.3.3

 

1.    学生からの指摘事項およびアンケ−ト結果について(履修者137名,回答者118名)

・平均点は3.6点であり,まずまずの評価であったと考えています.(演習は3.7点)

(1)クオーター制ではなくセメスター(半期)にしてほしい.ペースが速すぎてついていけない.授業,試験間隔が短すぎて他の科目を勉強する時間がない.(同様の意見:8名)

(2)演習問題の回答を配布してほしい.(9名)問題が解けないときに困る〔2名〕

(3)式の解説などは一度は最後までやって欲しい.復習するかどうかは学生次第であるが,模範解答が欲しい.

(4)演習の時間に,もっと問題を解きたい.(2名)

(5)ノート持込可にしてほしい.(3名)

(6)進度が速い(2名)

(7)演習と問題が多すぎる(2名)

(8)演習問題が多すぎると思うが,それなりにやりがいもあり,意義深い講義であった.(以下,すべて1名ずつ)

(9)章毎に配布する問題には類似のものがあった.もっと精選してほしい.

(10)休講が多い.

(11)休講にするからといって補講を入れすぎ.日程どおりにしてほしい.

(12)小テストなどの予定がいきあたりばったりで大変苦労した.

(13)講義回数が明らかに15回よりも多かった.

(14)授業時間数を増やす.

(15)6回の小テストの配点をもっと大きくするほうがよい.

(16)記号ばかりではなく,具体的な数値を使ってほしい.

(17)演習の時間にヒントなどどいって時間をつぶさないで,きちんと解答するか休講にしてほしい.

(18)授業でやっていないところの式の導出などはテストに出さない.

(19)先生の顔を見たら安心.

(20)授業に早く来て欲しい.

(21)授業時間を増やす.

(22)演習と問題は,ないと勉強がやりにくい.

(23)内容が難しすぎる.

(24)試験ばっかりだったので,勉強をやらないわけにはいかなかった.

 

2.指摘事項およびアンケ−ト結果に対する教育改善について

    実施済みの内容

平成16年度からは,クオーター制を取らず,セメスター制にすることが決定されている.2年間,試行をしたが,現段階ではマイナス面が多いことがわかった.

    実施計画の内容(予定の実施時期も含む)

多数の意見に対しては必ず回答しますが,1名のみの意見の場合,回答可能なものについては回答します.

(1)(3)平成16年度からは,演習の解答もしていく予定である.ただし,いわゆる模範解答は配布しない.講義中のノートを見れば,解答は自ずから導かれる.一字一句このように書かなければいけないというものではない.模範解答さえ覚えればよいという錯覚に陥ってはいけない.

(5)試験範囲はそれほど広くはなく,きちんと理解していれば,記憶しておかなければいけない事項もそれほど多くない.

(7)(9)問題数はそれほど多くはないと考えている.過去の試験問題をそのまま掲載したので,類似の問題となった箇所があった.確かに,類似の問題であるので,平成16年度からはもう少し精選したい.

(10)(14)休講が何度かあり,その分は補講した.クオーター制のため,時間的余裕があまりなく,過密なスケジュールとなってしまった.平成16年度からはセメスター制になるので幾分緩和されます.しかし,休講にする場合,2週間先の予定は常に掲示し,予定を明示し,学習に支障がないように配慮したつもりです.また,講義回数は試験なしで15回としており,中間,期末試験は演習の時間に実施しています.

 

. 各教員からのご意見等

(24)の意見にあるように,勉強をしないといけないような状況をどのように作り出すかに苦心しています.おそらくこのような意見が多数ではないかと思いますが,これこそ,本科目の目的が達せられたということでしょう.

*内容については難しいという意見もありますが,一定のレベルを確保したいので,今まで通りの内容を教える予定です.

 

4.教育評価改善委員会としてのコメント(記入不要)

<担当教官へ> 機械工学科の講義の平均係数(評価点)3.6に対して,本講義の評価点は3.6です。したがって,講義内容,授業の進め方などに関して,学生には,ほぼ平均的な評価がなされていることになります。これからは,一段のFDを心掛けてください。