機械工学科FD記録〔教育改善〕平成15年度後期授業

学生アンケ−トに基づく教育改善および意見等について下記の項目に記入して下さい。

授業科目〔ベクトル解析〕,教員名〔喜多義範〕,記入年月日〔2004.6.23

 

1. 学生からの指摘事項およびアンケ−ト結果について

  アンケート回答者68名中、指摘事項への記入者は35%(24名)で、残りの65%は無記入であった。その指摘事項を要約すると、次の通りです。

 a.教科書を一つにしてほしい。

 b.演習の時間には演習をしてほしい。演習や問題の解答をしてほしい。

 c.黒板をきれいに書く。直ぐ消すな。

 d.理解に時間がかかり、分かり難い。

 e.先生交代

2.指摘事項およびアンケ−ト結果に対する教育改善について

    実施済みの内容

 a.「(旧)教科書(50頁)」は難しいので替えて欲しい」との強い要望が非常に多くあり、本年度から、同一内容を平易で詳しく説明した「新」教科書(150頁)を用いた。それ故、再履修の方々には、教科書2冊と感じたのかもしれませんが、64%の方々が、本年の教科書・参考書を支持して呉れています。シラバスにあるように、「新」が教科書で、「旧」は参考書として使用しています。

 b.講義初期の内容は高校の復習程度なので、演習時間にも講義をした。中期からは、ほとんど演習のみだが、補完的応用問題の講義を1、2回した。この様に、講義・演習の使い分けを、少しは柔軟にすることを前もって断っていますが、ご了解下さい。

  解答は次の時間には、したはずです。写し損ねたのなら、見せて貰ったりして下さい。

    実施計画の内容(予定の実施時期も含む)

 c.ベクトル(式)の空間的絵図的理解が大切ですので、常に絵や図を大きく描いて説明しています。それ故、黒板のスペースが直ぐ無くなり、消すのが早く感じられたのでしょう。なるべく消さないよう努めます。

 d.ベクトル解析は数学的ばかりでなく「空間的な考察や理解」も必要とするので、多くの学生にとって、最も取っ付き難い科目の一つなのでしょう。紙と鉛筆を持ち必ず絵や図を書いて、時間をかけて頑張って下さい。

. 各教員からのご意見等

 授業アンケートに依れば、学生の65%の方々は本授業を「普通」または「良し」とされていますが、残りの一部の方々は、「分からない」等の学力不振や不満を感じていて、その不満を指摘事項として記しているようです。これを解決するには、それらの人に対する特別補習授業、または習熟度別や少人数(たとえば30人)制のクラスでの授業とする等の方策が必要と思われます。掲載是非:学生が署名式で真面目に回答するようになってからの回答なら良いが、ふざけた態度での回答が見られる現状では、掲載しない方が良い。

4.教育評価改善委員会としてのコメント(記入不要)

 

<担当教官へ> 機械工学科の講義の平均係数(評価点)3.6に対して,本講義の評価点は2.8です。したがって,講義内容,授業の進め方などに関して,学生に平均以下の厳しい評価がなされていることになります。これからは,学生アンケートの結果を謙虚に分析し,FDの観点から授業の欠陥を早急に修復・改善してください。