機械工学科FD記録〔教育改善〕平成16年度前期授業

学生アンケ−トに基づく教育改善および意見等について下記の項目に記入して下さい。

授業科目〔 情報処理 〕,教員名〔 高橋 智 〕,記入年月日〔 2005.01.14

 

1. 学生からの指摘事項およびアンケ−ト結果について

面白かったという意見がある反面,難しかった,理解しづらかったという意見もあり,受講生のコンピュータ・プログラミングに対する知識・興味・経験の大きな違いが講義内容の理解の差につながっていると考える.プログラミングは基本的な文法を十分理解した上でプログラマーの創意工夫が要求される行為であることから,説明は必要最小限に留めて学生の自主性を重んじて演習を行い,不完全な状態で提出されたレポートについては,細部にわたって指導してきたつもりであるが,内容を十分に理解して特に説明を必要としない学生や,逆に創意工夫が見られない学生にとっては,講義・演習に対して手を抜いているように思われているようで,残念である.また昨年度までと比べて,平易で分かりやすい教科書を選んだが,講義時間が1コマになってグラフィック等の内容を削ったために学生の興味が半減したことも,難しく感じた要因ではないかと考える.

 

2.指摘事項およびアンケ−ト結果に対する教育改善について

    実施済みの内容

昨年までの指摘をうけ,教科書を市販の平易な入門編にした.また講義最初の文法の説明がわかりにくいとの指摘から,教科書の内容を予習してその内容をレポートとして提出させるようにした.この結果,昨年よりは講義中の理解が進んでいると期待していたが,中には教科書を写しているだけの学生もおり,思ったほどの効果が出ているとは言えない.

    実施計画の内容(予定の実施時期も含む)

講義前の予習の効果を上げるために,内容をまとめるだけではなく,講義の内容に沿った課題について教科書を前もって調べておくようにしたい.またレポートの課題が難しすぎるという意見と丁度良いという意見を両立させるために,能力に応じた課題を提出させるよう,更なる工夫が必要であると感じている.

 

. 各教員からのご意見等

 

 

4.教育評価改善委員会としてのコメント

<担当教官へ> 機械工学科の演習の平均係数(評価点)4.0に対して,本演習の評価点は3.8です。したがって,講義内容,授業の進め方などに関して,学生には,ほぼ平均的な評価がなされていることになります。これからは,一段のFDを心掛けてください。