機械工学科FD記録〔教育改善〕平成17年度前期授業

学生アンケ−トに基づく教育改善および意見等について下記の項目に記入して下さい。

授業科目〔 情報処理 〕,教員名〔 高橋 智 〕,記入年月日〔 2006.06.27

 

平成17年度に行った講義番号912509912530について記入しています.

 

1. 学生からの指摘事項およびアンケ−ト結果について

多くの項目は3.33.4程度であるが,「Q5:講義や説明は聴き取りやすく,理解しやすかった」については,評価が2.9とあまり良くない.CAE室が細長い教室であり,部屋の端に置かれたスクリーンの画像が後では見え難い上に,室内に設置されている5箇所のモニタの解像度が低いため文字の識別が不可能である.プログラムの講義では専門用語が不可欠のため,予め講義前レポートを義務化し,予習させているものの,教科書を丸写ししている学生が多く,理解しようとしている学生は少ない気がする.また講義数が限られているため,講義の内容とレポートの内容にずれが生じ,学生が理解しきれていないもの実情である.さらに工学部1号館の改修のため,補講を組んだ結果,週2回の講義を何回か行った.特に評価が低かったクラスは,講義の次の日に補講を行うようになってしまったため,理解する間が十分ではなかったのかもしれない.

 またプログラミング上達のためには,目的とする動作に対してどのような手段を使って処理するかを考えることが一番重要であり,デザイン能力を要求する部分である.講義ではこのことを踏まえ,講義の初めの説明はC言語の文法の基本的な部分についてのみにし,応用例は全て配布資料・テキストの例題などを参照するように指導している.学生によってはレポートの課題は全てきちんと説明してもらわないとわからないという者もいるが,決して答えは言わず,自分で考えることを基本としている.そういった意味で学生にとっては説明がわかり難いのではないかと考えている.さらに講義中はTA2名を含め合計3名で個別に指導を行っており,質問については随時答えている.またテキストのレベルも入門編を選んでおり,教科書だけで独学で理解を深めることも十分可能である. 

 

2.指摘事項およびアンケ−ト結果に対する教育改善について

    実施済みの内容

昨年と同様,平易な入門編の教科書を用い,講義前レポートを義務化して,予め予習するようにした.その結果講義中の理解は深まっているものと期待しているが,教科書を写しているだけの学生も多く,思ったほどの効果が出ているとは言えない.

    実施計画の内容(予定の実施時期も含む)

 学生によってはプログラミング能力に大きな差があることを考え,講義中に行う説明は,できるだけ基本的な内容のみに留め,詳細については各自テキストを元に勉強するか,個々に質問するのが,時間内に講義を進める上で無難なやり方であると考えている.

 しかし講義の内容を十分理解させる上でも,講義の最初に行う説明を要領よくわかりやすくすることが不可欠であるため,以下の点について改善を行う.

 ・講義中,説明を行っているパワーポインタのファイルを,学生のPCから閲覧可能にする.

 ・説明する内容と,当日演習を行う内容とを一致させる.

 ・前で説明している内容が記載されているテキストの箇所を明示し,聞くだけでは理解できない学生への手助けを行う.

 ・穴埋め問題などを予め用意しておき,前回までの講義の内容が理解できないまま次に進むことがないように工夫する.

 

. 各教員からのご意見等

 

 

 

 

 

 

4.教育評価改善委員会としてのコメント(記入不要)