機械工学科FD記録〔教育改善〕平成18年度前期授業

学生アンケ−トに基づく教育改善および意見等について下記の項目に記入して下さい。

授業科目〔ベクトル解析〕,教員名〔喜多義範〕,記入年月日〔平成181228日〕

 

1.    学生からの指摘事項およびアンケ−ト結果について

アンケートは期末試験時に行った。受験者数は38名(優8、良11、可6、不可13)であり、「自由記述アンケート」の回答者数は25名であった。

 授業評価アンケート【個人集計結果】の回答者数は31名であり、各質問項目(Q1−

Q9)に対する平均評点は次のようであった。 Q1=2.2  Q2=3.3  Q3=2.8  Q4=2.1  Q5=2.0  Q6=2.6  Q7=2.4  Q8=3.0  Q9=2.6  したがって、これらの全体での平均は2.56である。

 平成16年度後期の全体平均評点は2.28でお叱りを受け、板書等に注意した結果平成17年度後期には2.9と成った。それゆえ本年度(平成18年度前期)は、内容はほぼ同じでも演習問題を少し減らし、同様の注意のもとに講義を行ったが2.56となっている。指摘事項には、講義の内容が難しくて分かりにくく、進度が速い;板書の字が小さくて読み辛い、すぐ消すな;先生交代;等があった。

 

2.指摘事項およびアンケ−ト結果に対する教育改善について

 ベクトル解析は、機械工学(図学、力学、流体力学、電磁気学等)の学習に必要な内容を多く含んでいる最も基礎的で重要な科目である。その講義に対して、以前から上述の様な指摘が学生からなされて来ているが、質問事項平均評点の値を上げるためには、ここに至っては、授業内容の大幅な削減を行って、講義や演習の内容を減らし、もって時間的なゆとりを作り、講義進度を遅くして、ゆっくり口述することにより、平均評点の改善を図る。

 

. 各教員からのご意見等

a.微分積分に習熟していることが機械科の学生として必須である。しかるに受講生の中にはy=aやθ=tan−1(y/x)の微分、合成関数の微分が出来ない学生も相当数居り、微分が出来ないからベクトル解析の問題も解けない。微分積分の単位認定は殊の外、厳しくすべきである。b.機械科の学生なのに空間図形の取り扱いに不馴れである。図学で点・線・面からはじめ、曲線・曲面や相貫体の作図を「実習」させるべきである。CAD等にまかせるべきではない。c.上述のような基礎学力の涵養に力を注ぐべきである。d.「学生による授業評価アンケート」には、当初から指摘されているように、学生の署名を必須とすべきである。なぜならば、学生も責任を持って記入すべきだから、である。それを「教育開発センター」がずっと無視し続けているのは、まったくおかしい。

 

4.教育評価改善委員会としてのコメント(記入不要)